【部員コラム】第462回「勝利」

 こんにちは。北海道私立立命館慶祥高校出身男子短距離ブロック4年主将の田邊ジョーです。4年のこの時期にコラムを書かせていただけるということで、もうすぐそこに迫った「関東インカレ」に対しての私の思いを綴らせていただきたいと思います。
 まずは一つ昔話をします。私は高校生の時、3年生の最後の地区大会で7連覇していた4x400mRでアンカーとして走り、負けました。その時の悔しさは今でも忘れることができません。それまで作っていた記録を、歴史を、自分が途絶えさせてしまったことに大きな憤りを感じ、しばらくは心の整理がつきませんでした。そんな悔しい思いは二度としたくないと思い、それからの陸上生活を全力で突っ走ってきました。結果として個人ではIHで結果を残すことはできましたが、チームでの勝利というものを得ることはできませんでした。
 大学に入学するときに大学ではチームとしての勝利を掴み、仲間と喜びたいそんな風に思っていました。けれどいまだにチームでの勝利を体験したことがありません。1、2年の時は僅差で他大学に敗れ、昨年は関東インカレでの対校得点がありませんでした。いつも戦力分析では勝っているのに最後まで勝ちきることができず、しまいには勝負をさせてすらもらえず、なぜ学大に勝利の女神は微笑んでくれないのか。なぜこんなにも一部に上がるのは難しいのか。いまだにその答えは出てきません。しかし、今年最後のチャンスがやってきました。これまで散々煮え湯を飲まされてきた関東インカレで、チームとしてのリベンジを果たすときがやってきました。三度目の正直、必ず個人で三連覇を果たし、今年こそは一部昇格へ導きます。でもそのためにはみんなの力が必要です。私は一人では全く力を発揮できません。2年の時も準決勝が終わってから現四年の同期たちが優勝してこいよと、背中を押してくれたから優勝することができました。だから今年も力を貸してください。会場に来る人は限られていますが、来られない人たちは心で応援してくれるだけでも私には届きます。応援は人の力を無限に引き上げてくれます。最後の瞬間までどうか力を貸してください。
 最後に、今の学大は男子では一部昇格に向けて、女子では8位入賞に向けて一つになっていると私は確信しています。今の学大のみんなはどんな時、誰に聞いても必ず一部昇格しよう、させましょうと答えてくれます。これまでグラウンドも満足に使えず、集団での練習もできない中で過ごしてきたにもかかわらず、このみんなの意志の強さに驚き、嬉しく思っています。最後の勝負を決する瞬間に勝敗を分けるのはこの意志の強さ、心の強さだと思います。その点において、今の学大は誰にも負けません。俺はみんなを信じています。だからみんなも信じてください。自分を、仲間を。俺たちは強い。今年の関東インカレは必ず勝ってみんなで勝利を分かち合おう。全員で上を向いて笑い合おう。準備は整った。あとは勝つだけだ。4年のみんな最後の関東インカレかましてやろうぜ。