第499回「自分らしく」

失礼します。新潟県立長岡大手高等学校出身、E類生涯スポーツコース4年の岸玲伽です。女子短距離ブロックに所属し、400mをメインとしています。私ごとでありますが、先日行われた代交代式をもって、10年間の陸上競技人生に幕を閉じました。毎日陸上のことばかり考えていて、陸上中心の生活でした。そんな私にとって10年間続けた陸上を引退することは人生にとって大きな決断だと感じています。決断をした今、コラムを書かせていただく機会をいただきました。

「自分らしく」

私が心の中で誓っていた言葉です。

私は、何事も誰かと比較してしまう癖があります。陸上の試合の結果や、練習でのタイム、考え方、自分の性格など様々な事柄から誰かと比較してしまいます。また、誰かが何気なく言っていた言葉や冗談で言っていることも、心の中で勝手に傷ついて、自分を責めたりすることも多々あります。どんな物事に対してもネガティブに考えてしまう自分にも嫌気がさし、どうしてこんな性格なのだろうかと思い悩んだりもします。そんな私が「自分らしく」と思うようになったのは、4年生になってからです。女子主将として迎えた10年目の陸上。左足の肉離れからスタートし、春季オープンには出ることができず、いつ試合に出れるのだろう、関東インカレに間に合わないかもと焦りを感じていました。それと共に、歴代の主将の方や周りの4年生と比べて、競技力、思っていることを強く言う力、伝える力、何もかもが足りていないと感じていました。「主将なのに」そんな言葉が自分の頭の中を何度もよぎってしまいました。

この考え方から救ってくれたのは、学大の仲間です。試合に出れなくて焦っていると、「あんたはまだ試合はダメ。関カレで活躍するためなんだから」と言ってくれるマネさんがいたり、競技場に行くと「レイカさん」と言って声をかけてくれる仲間がいたり、「レイカはこのままがいいんだよ」と褒めてくれる幹部、4年生がいたり、そしていつも私の味方で前をまっすぐ向いているかっこいい男子主将の藤田がいたり、、、

みんなの何気ない一言・姿が私を救い、変えてくれました。いつしか、「自分らしい4年生、主将」でいようと考えるようになりました。

全教を終えた今、学大のみんなはもしかしたら壁にぶつかっているのかもしれません。

学大のみんなは本当に個性豊かで、一人一人しっかり自分の軸となる考えを持っていると思います。しかし、時にはチームのために自分の思っていることや、やりたいことを我慢しなければいけない時もあるかもしれません。でもどんな時も、「自分らしさ」を忘れないでいてほしいなと思います。あなたにしかできないことが必ずあるから。それが学大陸上部というチームをもっともっと強くさせるはずです。

最後になりますが、自分らしさを大切に陸上競技を心から楽しむことができたと共に、素敵な仲間たちと全員で勝ちに向かって頑張ることができたラスト1年は私にとって宝物です。私たちに着いてきてくれた学大のみんな、本当にありがとう。大好きです。

みんなの活躍を誰よりも応援しています。学大に幸あれ!

#学大は負けない