【部員コラム】第467回「総力戦」

 こんにちは。静岡県私立藤枝明誠高等学校出身、E類生涯スポーツコース4年の望月知葉です。投擲ブロックでやり投げを専門とし、女子主将を務めています。
4年のこの時期にコラムを書かせていただくということで、今日までの約1年を振り返りながら来たる全日本インカレへの思いを綴らせていただこうと思います。拙文ではございますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
 去年の11月、冬期練習に入る前に現4年の女子でミーティングを行い、約半月をかけて私たちの代の目標を定めました。この時、同期のチームに対する熱に心を動かされたのをよく覚えています。新型コロナウイルス感染対策のため顔を合わせて話し合うことは出来ませんでしたが、パソコンの画面越しでも、LINEの文字でも伝わるものがありました。
「関東インカレ 40点・8位入賞」
「全日本インカレ 20人標準突破・賞状6枚獲得」
全員が目指せる目標に、この目標が部員のモチベーションとなるようにという思いを基に、全員が責任をもってこの言葉と数字に決めました。目標を決めたと同時に、この熱い思いをもった同期と後輩たちをを引っ張る存在にならなければいけないと思いました。
冬期練習期間、何度もミーティングを重ねました。迷惑をかけてしまうこともありましたが、自分のためではなくチームのためにここまで時間をかけたこと、行動できたことは正直初めてでした。それらが本当にみんなのためになったか私が判断できることではありませんが、私を成長させてくれた大きな経験です。
関東インカレ、男子は見事総合優勝と一部昇格を果たしました。関カレ前のジョーのコラムにも書かれている通り、何としても自分たちの代で果たすと口にして努力する姿を見てきたので、本当に嬉しかったし心の底から誇らしく思いました。女子はどちらの目標にも届かず、最後の集合でみんなの顔を見た時は、悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。全カレの目標は何としても達成しようと心に決めました。
7月、私は人生最大の挫折を経験し陸上に向き合う自信がなくなりました。しかし、みんなが与えてくれた主将という立場のおかげでなんとか持ちこたえることができました。全カレの舞台では主将として、チームの目標である賞状獲得の1を掴もうと改めて心に決めました。
 いよいよ全日本インカレが始まります。意志の強さ・心の強さはもちろんですが、全カレ標準突破に向けた中で、部員たちは勝負強さ・競技での強さを見せつけてくれました。繰り返しになりますが、男子は関カレで女子は標準突破においてそれぞれ目標を達成しています。強くなっていることは明らかです。本当に頼もしい部員たちです。
 準備は整いました。みんなならやってくれると信じています。今年最後の総力戦、悔いの残らないよう戦い抜きましょう。