【部員コラム】第448回 「場違いと悔しさを乗り越える」

 こんにちは。栃木県立佐野高等学校出身短距離女子ブロック2年の神戸美音です。大変恐縮でありますが、今回コラムを通して想いを綴らせていただきます。多くの方のコラムから勇気を貰っていたので、今回もそのようなものになればと願っております。
 私は小学4年生から陸上を続けています。色々なスポーツを掛け持ちしていたなかで1番夢中になったのが陸上競技です。しかし今まで全国大会出場や驚くほど速いタイムで走った経験はなく、大学まで続けていながら目立った結果は残していません。周りが強い選手ばかりで、入部が怖かったです。今も「場違い」を感じ続けています。
 この「場違い」は悔しさと繋がっています。自分だけズバ抜けて遅いタイム、不格好な走り、出来ないことの多さ、出来るレベルの低さなど、普段の練習や試合のたびに悔しさを感じます。同時に恥ずかしさを感じ、涙が出ます。特に関カレでは同学年が沢山活躍するなか、付き添いや用具係の仕事で走りまわり、「選手として陸上やってるのにこのままじゃ嫌だ」と毎日思っていました。4継の付き添いは応援する気持ちとメンバーとして関われない恥ずかしさと悔しさと場違い感で心がぐちゃぐちゃでした。
 しかし現実はすぐには変わらず今も一向に次の段階に進めない悔しさと自分のレベルの低さからくる場違い感と闘っています。
 そんな私が大学で陸上を続けられているのは、ともに頑張る仲間と支えてくれる人がいるからです。
 頑張る仲間で、同学年のみんなは私にとって本当に本当に大切な存在です!みんなが頑張る姿、活躍する姿を見てモチベーションが上がるし、苦しい時には声を掛け合い元気をくれます!みんなと同じ舞台でチームに貢献することが私の目標の一つです。特に短女は嬉しいことも厳しいことも全部言い合えます。この人たちとバトンを繋ぎたいです。いつもありがとう。
 もう一つの大きな存在がマネージャー・トレーナーの方々です。昨年卒業された亀井菜々子さんのコラムで「マネージャーの役割が自己犠牲だと言われる」という言葉がありました。本当にその通りだと思います。日々の練習でのサポート、試合の朝は早朝から丸一日サポート、実費負担など、トレマネの方々がどうかは分かりませんが、選手として苦労をかけてしまっていると日々思います。用具係の仕事も朝から晩まで手伝ってくださり、感謝してもしきれません。しかし菜々子さんは「自己犠牲」を否定し「素晴らしい自己実現の経験」とされています。「誰かの自己実現を助けること、その支えとなることで達成される自己実現を4年間を通して目の当たりにして震えた」と。私は、今支えてくれているトレマネの方々に絶対この経験をして欲しいと強く思いました。私の立場で言うのも恐れ多いですが、この先、応援してよかったと思ってもらえるような選手になります!良い報告を沢山したいです。陸上競技部のヒーローはマネージャー・トレーナーの方々です。本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします。
 最後になりますが、私が感じ続けている「場違い」は競技者としての未熟さ故のものです。仲間や支えてくれる人に恩返しをするためにも、なんとか今私を覆っている硬い殻を破り、次のステージへ進み、その先の大きな舞台で最高の笑顔を見せたいです。泥臭い日々は続きますが、これからも挫けずに反骨精神剥き出しで頑張ります!!
 長々とまとまりのない文章になってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。