失礼します。群馬県立桐生高等学校出身、男子短距離ブロック4年の阿部桃李です。
この度はコラムを書く機会をいただきありがとうございます。コラムを書くうえで大学での陸上生活を振り返っていたら学芸陸上部への愛が溢れてきてしまいました。長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。
「学芸陸上部に貢献したい。」この想いを胸に抱かない部員は、ひとりとしていないでしょう。しかし、その想いが形にならず、貢献できていないと感じている部員もいるかもしれません。それでも、私は信じています。どんな小さな行動や言葉でも、誰かに影響を与え、貢献しているのだと。
私自身の話を少しさせていただきます。私は今年の関東インカレで好記録を残すことが出来ました。ですが、そこに至るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。高校時代、コロナでインターハイが中止になり、夢が絶たれました。高校で陸上からは身を引こうと考えていましたが、やりきれなさから大学進学後も陸上を続ける決心をしました。しかし、大学1年目はブランクや焦りから、記録はまったく伸びませんでした。その悔しさから、冬期練習に取り組みましたが、2年目の結果はさらに悪化し、心が折れかけました。冗談で休部を口にしながらも、8割は本気で考えていました。それでも、諦めずに続けたことで大学2年の27大で調子が戻り、再び希望を持ちました。しかし、迎えた3年目の関東インカレ直前、無情にもケガが私を襲い、満足に競技に挑むことさえ叶いませんでした。苦しさと悔しさに打ちのめされた3年間でした。
休部をする寸前まで追い込まれた私でしたが、4年目の関東インカレで快進撃を見せることが出来たのは間違いなく仲間の存在があったからです。結果で魅せてくれる仲間、共に高みを目指す仲間、声を掛けてくれる仲間、たくさんの仲間のおかげです。いつしか私には学芸陸上部に貢献したいという気持ちが強くなり、今では私の行動の軸になっています。
私にとってこうした仲間の存在があったからこその今年の関東インカレの結果であったと思っています。私に限った話ではありません。奇跡の大逆転とも言うべき男子1部昇格は部員全員の「学芸陸上部に貢献したい。」という気持ちのおかげです。
結果を残す、練習を頑張る、トレーナー、マネージャー業務はもちろん、集合前のグラウンド掃除、仲間の応援のためだけに遠征に出向くなどの行動は間違いなく学芸陸上部に貢献出来ています。それぞれのこうした想い、行動が今の強い学芸陸上部の礎になっていると思います。
部員全員が部のためになにで貢献が出来るのか、それを達成するために何をするべきなのか、それを考え実行することで更に強い陸上部になるはずです。私も残り短い陸上部生活ですが、お世話になった学芸陸上部に仁義を貫き通すために誰よりも精力的に活動していきます。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。