【部員コラム】第470回「戦線」

こんにちは。新潟県立長岡高等学校出身、トレマネブロック4年、マネージャーの髙橋波那です。関東インカレ標準切りラストの試合に向かう電車でこのコラムを書いています。熱くなっていて読み返すと恥ずかしくなりそうですが良ければ読んでください。

まずわたしは高校生の頃、友達に「陸上部のマネージャーやらない?」と言われてなんとなく陸上部に入部しました。それまで陸上を経験したことがなく、何も知らなかった状態でしたがどんどんのめり込んでいき、陸上部に入部したことは高校での1番の思い出になりました。…そんなこんなで同じ高校だった幹康さんに連れてきてもらい、大学でもマネージャーをすることを決めました。

入部当初は高校とのギャップに苦しみました。強豪校出身の選手たちに圧倒され、周りに溶け込むこともできず、自分でやりたいと思って始めたことに全力を出せないもどかしさを感じていました。

そんな時に当時跳躍ブロックに所属していた若奈が私に声をかけてくれました。周りと溶け込めず悩んでいた私が初めて選手と近づけた瞬間でした。そこからは毎回声をかけてくれる奈良、わたしと友達になってくれた朝霧外村、気づいていなかったけどなかなかおもしろい同期たち、トレマネのみんな、言わずもがな幕田、書ききれないですが大勢の人のおかげでマネージャーをすること、陸上部の一員であることを楽しめるようになりました。

 

「陸上部に所属している」と言うと必ず種目は?と聞かれます。高校のころからよくあることです。3年生のある日、いつものように聞かれマネージャーをしていると言うと「あ〜なんだ、それは陸上部じゃないじゃん」と笑われました。さらに、マネージャーはいるだけで戦わないからいいよね、疲れないじゃんと言われ、自分の6年間を否定された気持ちになりました。

確かに何も知らない人から見たらそうかもしれません。自分のためにならないのになんでやってるの?とも散々言われてきました。けれど去年の関カレで1部昇格を決めたあの瞬間、自分のことではないのに泣いたり笑ったりしたあの日が忘れられません。

私はみんなと同じ場所に立つことはできないし、点を取ってくることもできません。けれど誰かの支えとなり、自分も前を向くことで私もみんなと同じように戦っています。マネージャーだとしても、私は東京学芸大学陸上競技部の一員です。

何かに打ち込んでいる時の心地よさがありながら、自分は最前線で戦っているわけではないという安堵。確かに最初はそう感じていたかもしれません。けれど陸上部の一員となり、みんなのことが他人事ではなくなりました。私はマネージャーをしながら、自分なりの最前線を見つけました。スタンドです。そしてその戦線には、みんながいなければ立つことはできません。わたしを戦わせてくれているのはみんなです。いつもありがとう。感謝しています。みんなのおかげで私はマネージャーになれています。

そんなマネージャーも7年目になり、いよいよ最後の関東インカレを迎えようとしています。みんなのそれぞれの「完遂」を楽しみにしています。みんなは自分が思ってるより強いからね!自信を持って!1人でも多くの努力が報われますように。トレマネのみんなは私と幕田についてきてください。スーパーマネージャーになってみせます!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。(何かの232話「戦線」読んでみてください☺️)

関東インカレの応援、どうぞよろしくお願いいたします!幕田さん最後まで忙しく走りましょう✌️

 

4年マネージャー 髙橋波那