第475回 「人生」

 こんにちは。埼玉県の私立昌平高校出身、E類生涯スポーツコース4年の筧田涼介です。男子短距離ブロックに所属しています。僕のこれまでの陸上人生で感じたことと、9月9日から開催される全日本インカレについて書いていきたいと思います。拙い文章だと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 まず、僕の陸上を始めたきっかけは、小学4年生の頃にあった市内の小学校陸上大会でした。5,6年生の上級生達に混ざって1ヶ月ほど練習したのをよく覚えています。大会は良い結果を出すことができました。そしてその後の県大会に、先生に連れて行ってもらいました。本格的なトラックで走るはじめての大会は、非常に緊張したのを覚えています。県大会も良い成績を出すことができたので、走ることの楽しさを感じ始めていました。

 良い思い出はいろいろあります。全国優勝したとき。メディアに取り上げてもらったとき。国体でランキング外から3番にねじ込めたとき。リレーでインターハイの準決勝までいけたとき。どれも良かった。自分で改善したいところを見つけ、練習で修正して、目標とする自己記録を出せたときはとてつもない達成感がありました。

苦しかったのは、シンプルに勝てなくなったり、タイムが伸びなくなったりしたことです。上位にいたため自分の形に疑いを持てなかった。過去の良い記録やイメージにとらわれてそこから抜け出せなかった。ずっと楽しくなかった。ただ、苦しいことをしているだけ。希望も持てなかったです。

 「たられば」ではありますが、早い段階で自分の結果に満足できていなかったら、自己管理ができるようになっていれば、もっと活躍できたのかも知れない。そう思います。自分の中で納得のいく結果がでていたから、走りの研究とか、自主トレは全然しなかった。自己管理は自主トレとかもそうだけど、練習日記をつけなかったり、体重の管理だったり。あとは生活のいろいろ。学校の宿題とか寝る時間とかそういうのも管理できれば、生活のレベルを上げることができ、競技に取り組むレベルも高められたのだと思います。

 僕が部員の仲間に対して言いたいことは、とにかく自分の生活が豊かになるように毎日を過ごしてほしいということです。陸上が好きならとことんすれば良いし、少し陸上嫌いになったなら休んでも良いと思います。陸上以外にも興味があるものができたなら、それにチャレンジしてみるのも良い。また、自分と自分の行動に自信を持つことも重要だと思います。これができていれば良い循環ができるはずです。でも、時にはラクをしたくなってしまうこともあるでしょう。そういう風に思うのは仕方ないよねと。気楽に考えるのが良いと思います。ラクをしたい気持ちに打ち勝てたのなら、自分で自分を褒めてあげてください。

 話は変わりますが、9月9日から開催される全日本インカレについてです。この大会は僕の同級生の仲間たちが輝く最後の全国の舞台になります。励まし合い、互いを高め合い、時にぶつかってきた大学4年間での努力の成果を見せつけに行きましょう。緊張するとは思いますが、大きな大会で戦うことをとにかく楽しんでほしいです。

僕たち学芸は応援がすごいです。関東インカレの応援は学芸が一番熱心にやっていたと自信を持って言えます。コロナ禍で思うように活動ができない中でも、チーム全体が濃厚で密な関係を築き上げてきた学芸だからこそできたことだと思います。全日本インカレでも僕たちのヒーロー、ヒロイン達の背中を応援席から押してあげましょう!

 大学の部活動での経験は今しかできないことばかりだと思います。自分が居る場所から全力で輝いていきましょう。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

筧田涼介