【部員コラム】第427回「彼らと私」

失礼します。東京都立八王子東高校出身、A類数学選修3年の北脇と申します。現在、男女投擲ブロックに所属しており、円盤投げを専門としています。今回このような機会を頂いたので恥ずかしながら文章を書かせて頂きます。
先日、関東インカレが終わり学芸大学は二部残留、来年また一部昇格へ向けて再出発しました。二部残留が決まった時、多くの部員の皆が悲しみ、涙する中、来年への気持ちを固める姿を見て、私は”初めて”一緒に悲しみ、同時に来年こそ部に貢献したいという気持ちを持つことができました。本当に失礼なことですが”初めて”でした。

1.2年生の頃の私には関東インカレや全日本インカレで活躍する部員の皆が自分とは懸け離れた存在で、関東インカレ1部昇格に喜び、2部降格に涙する彼らと同じ感情を抱くことはできませんでした。それどころか、彼らは自分とは違う存在なのだと、真剣に陸上競技に向き合えない自分を卑下する始末でした。
そんな中今回このような気持ちの変化が現れたのは、初めて関東インカレに出場したことが要因だと考えます。初めて大きな舞台に立てたということもそうですが、何より「頑張ってね」とこんなにも多くの人に応援されたことが嬉しく、学芸大学陸上部の一員としてこの大会に臨んでいることを自覚することができたからです。
もちろん、参加標準ギリギリの参加記録最下位の人間ですから、期待などされていないし出場することに大きな責任などないのですが、それでも応援してくれる人がいたことが私に自覚と目標を与えてくれました。

大きな舞台で活躍する彼らはまだ懸け離れた存在です。しかし、彼らのように活躍することがすべてではないはずです。自分なりに目標を持ち、達成のために努力することは、彼らと同じように真剣に陸上競技に向き合える術であり、彼らを少しだけ身近に感じることができます。  

今後の私の目標は来年の関東インカレで入賞し、
部員のみんなと一緒に一部昇格を喜ぶことです。卒業しても応援してくれる偉大な2人の先輩と一緒に精進してくれる投擲ブロックの皆に感謝し、日々精進していきます。  
最後まで読んで頂いてありがとうございました。

p.s. 円盤の曲率とか求めたくなることってよくあるよね。     
2018年6月15日 北脇 恭介