【部員コラム】第454回「陸上の信念」

 失礼します。岩手県立黒沢尻北高校出身、E類生涯スポーツコース1年の菊地琳太朗と申します。男子短距離ブロックに所属、110mHをメインに活動しています。今回この場をお借りして自分の陸上人生で持ち続けている信念について記そうと思います。稚拙な文章になると思いますので温かい目で読んでいただけますと幸いです。
 物心ついた時から走ることが好きで、本格的に陸上競技に触れたのが小学5年生。その時はハードルをやるなんて考えもしなかったし正直ハードルなんて怖くてとてもじゃないけど手を出せませんでした。そんな自分がハードルに触れることになったのは中学1年の中学総合体育大会の約1か月前のこと、当時の顧問から「ハードルやればもっと早く走れるぞ」そんな言葉を純粋に受け止めて始めました。昔から単純な性格だなと思います。しかしそうしたハードル、陸上競技との出会いが今の生活、進路を作っているといっても過言ではないのでよかったと思っています。
 さてここまで大変大雑把に自分の陸上人生を振り返りましたが、その中で自分が念頭に置いている信念についてここからお話ししようと思います。
 一つ目はポジティブであり続けることです。これは中学2年辺りから考えたことです。例えば試合で負けたとき、悔しいと思いつつ、むしろ負けて良かったとも思います。これは極端な考えだとは思いますが、負けた試合の方が得るものが多いと感じるからです。負けることは伸びしろがあることを浮き彫りにする機会だと考えるようにしています。また先日のU20大会で敗退したときは逆に決勝を走っていたらケガが悪化していたかもしれないと考えなおすと割と落ち着きます。一種のメンタルケアだと思いますが、こうした切り替えのおかげで自分は今まで折れずにやってこれたと思います。
 二つ目は格言になりますが「現状維持は堕落である」というものです。これはずっと考え続けてきたことです。誰しも努力をしてきていると思います。しかし同じ努力をずっと続けてもいつかは停滞してしまいます。そのために自分の足りないことが何かを常に考える、これは大学に入ってからよりその重要性が格段に上がったと思います。自分である程度メニューを決められる分、自分の長所ばかりを伸ばしがちになってしまうので、出来ないことをもっと克服していこうと思い練習に励んでいます。
 今年はコロナの影響で多くの活動が制限されている状況です。しかし見方を変えれば自分を見つめなおす時間、洗練させる時間が多いとも言えます。ですのでコロナが明けたとき周りに出遅れないように日々精進していきたいです。