【部員コラム】第459回「怪我が教えてくれたこと」

 失礼します。東京都私立日本大学第二高等学校出身、A 類保健体育選修3年の小栗七海と申します。現在、女子跳躍ブロックに所属し、棒高跳びを専門としています。私は今回「多くの人の支え」について書かせて頂きたいと思います。拙い文章で大変恐縮ですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
 私は、高校から棒高跳を始めましたが、私の通っていた高校には、私のように棒高跳を専門としている部員がおらず、跳べる環境もなかったため、跳躍練習は他校に通いやっていました。そのため、跳べる環境があり、同じ種目の仲間もいるこの大学への進学が決まった時には、これからの競技生活に期待を膨らませていたのを覚えています。ですが、入学式直前の3月、跳躍練習をしていた際にポールが上手く立たず、地面に落下し、左足首を粉砕骨折、靭帯損傷、脱臼してしまいました。手術で左足首にボルトを入れなければならず、医者に1年半近く跳躍をすることはできないと伝えられた時の絶望感は今でも忘れられません。そのようなことから、新しく出会う大学の仲間とは松葉杖での顔合わせとなり、とても「大学生活良いスタートを切った」とは言えない状況でした。入学して最初の2か月は、学校に通うのが精一杯で、グラウンドに顔を出すこともできず、大学生活早々苦しい日々が続きました。ですが、そのような中だからこそ感じたこともあります。それは、「多くの人の支え」の大きさです。松葉杖で教室の移動が困難な私を支えてくれた同じ学科の仲間、学校ですれ違った時に声をかけて怪我を心配してくれる部活の同期たち、なかなかグラウンドに顔を出すことができず、まだ部活に馴染めていない私を気遣い、連絡をまめにとってくださった先輩方。この怪我を通して、改めて「多くの人の支え」の大きさを実感しました。
 私は今も多くの人に支えられて、大好きな棒高跳を続けることができています。私を心から応援してくれる両親から始まり、大学生になっても親身に指導してくださる棒高の先生方、互いに切磋琢磨し合う仲間など、私の周りには素敵な人たちが沢山います。特に、いつも一緒にいて何でも言い合える仲である棒高の同期2人には感謝してもしきれません。しっかり者で、喋りだすと止まらない恭子。マイペースで一緒にいると落ち着く英理子。3人でいる時の空間はとても居心地がよく、頼もしい2人にはいつも支えられているなと感じています。
 私のラストシーズンの目標は、「関カレ標準記録突破」です。いつもスタンドから眺めていた関カレ。やっぱり最後は、私も出場したい!いよいよシーズンが始まりましたが、常に応援してくれる人がいて、多くの人が支えてくださっている環境に感謝しながら、このラストシーズン全力で頑張りたいと思います。長々とまとまりのない文章となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。