【部員コラム】第420回「自分を変えるため」

こんにちは。
香川県市立高松第一高等学校出身、E類多文化共生教育コース3年の直井貴哉です。男子短距離ブロックに所属し、100m・200mを専門にしています。
この度は部員コラムを書く機会をいただきありがとうございます。せっかくの機会ですので普段あまり口にしないことを書こうと思います。

私の目標は全日本インカレで表彰台に上がることです。自分1人の力だけでは困難な目標かもしれません。しかし、私には最高のチームメイトがいます。

私も高校1年の国体までは全国大会で決勝に進出できるような選手でした。しかしそれ以降は、個人種目では、県総体さえまともに走れていません。リレーでしかインターハイに出場できていない私は、仲の良かった多くのライバルから、試合会場で会っても目すら合わせてもらえませんでした。これが何よりも辛かったことです。走れない原因を怪我のせいにし「昔の自分は速かった。でも今はそうではない。」と諦め、どうやったらまた上手く走れるようになるのかを、考えようともしていませんでした。気持ちの面で自分に負けていたように思います。そうするうちに、陸上に対するやる気も自信も消えかかろうとしていました。

しかしそんな私にもう一度、競技を続けたいと思わせてくれたのが中学からのライバルである増田(増田健吾君)です。高3の国体で久しぶりに彼と再会し、この大学に進学することを教えてくれました。増田とは本当に仲が良く、一緒に話ができただけでも嬉しかったのに、自分の志望する大学に彼が行くなんて衝撃でした。私が合格すればもう一度、増田と走れる。勝負できる。単純な動機ですが、すごくワクワクしたのを覚えています。そして増田と同じ環境で練習し、勝ちたい、という思いから陸上部に入部しました。
今は毎日が刺激的です。入部してから出会った、京平(吉田京平君)、まえみつ(前三盛喬貴君)、てる(本橋輝久君)の3人も、それぞれの種目こそ違いますが、とても仲の良い親友である上に、お互いを高め合える最高のチームメイトです。3人は、「自分たちなら出来る」という強い自信を持っています。だからこそ私も、彼らに気持ちで負けることなく勝負したいです。

速く走れるようになりたい。ただそれだけで始めた陸上競技。一時は消えかかっていたその気持ちですが、多くの信頼できる仲間を得て、また純粋に心の底から速く走りたいと思えるようになりました。 目標は全日本インカレで表彰台に上がること。それは過去の自分を超えるためです。私はこのチームに入って変わることができました。みんなと居ると自然と高い意識が芽生え、自分と向き合うことができます。だからこそ、今までは信じ切ることが出来なかった自分のことも、今では信じられます。

ライバルにも、3人にも、誰にも負けないように、1日1日を無駄にすることなく、挑戦し続けます。

最後に。もう一度陸上を続けるきっかけを作ってくれた増田には感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ、絶対に全日本インカレで勝負しよう。     
2018年4月19日 直井 貴哉