【部員コラム】第419回「自分からやる陸上」

こんにちは。愛媛県立宇和島東高等学校出身、E類生涯スポーツコース1年の上田俊希です。中長距離ブロックで競歩を専門にしています。自分を振り返る意味で、大した文ではありませんが、書いていこうと思います。
私は、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」について大学で学習しました。内発的動機づけは、自分から行動意思を起こす動機づけで、外発的動機づけは、外部からの刺激で行動を起こさせる動機づけです。(自分なりの解釈です)
私は、中学から高校にかけて外発的動機づけの下、陸上をしていたように思います。周囲からの期待の重圧に常に背中を押されながら歩いていたように思います。
大学に入って、高校時代のライバル達が力をつけていく中、結果も記録も残せず、自分だけ落ちぶれていく様が情けなく感じました。それでもいつかはまた、日の当たる舞台に戻れると信じていました。
しかし、同じ高校出身の他大学の先輩に惨敗してこのままでは駄目だと危機を感じ取りました。
その先輩には練習でも試合でも負けたことがなかったからです。
私は、おそらく誰かがまた引っ張り上げてくれることを期待していたのだと思います。ここでは自分でつまずいたら自分で立ち上がらなくてはならないと強く思いました。
高校時代が美化され続けて、自分を変えられないでいた私は、1年間を通して考え方を変えることができたと思います。自分のやり方をどんな時にも貫くのが信条ですが、他人の意見を取り入れて新しい自分を形成していくことも大切なことだと学びました。
練習が辛い時も休みたい時もあって、以前の私なら「怠惰は許すまじ」といった考えでしたが、自分の体と相談できるようになりました。
他人のためにやっていた陸上をようやく自分のためにやる陸上に変えることができたと感じました。元をたどれば高校で築き上げられた自分は、合宿、試合、普段の生活を通して、多くの人の考えを吸収しながら無我夢中に成長していたと思います。
大学1年間でもまた、多くの人に出会い、学んできたと思います。同じ陸上部でも考え方が異なっていて、気づかされる場面もありました。
今は陸上を、競歩をするのが楽しいと心から感じています。

目標は多くありますが、この自分から楽しいと思っている気持ちを、陸上をしたいと思っている気持ちをこれから先、忘れないようにしていきたいと思います。

まずは、関東インカレで1部昇格するため、1種目のみですが得点を稼いでいきたいと思います

2018年4月12日 上田 俊希