1年生コラム「ここにいる幸せ」

A 類国語科 投擲ブロック 1 年下村知太郎
皆さん、お疲れ様です。岩手県大船渡高校出身投擲ブロック 1 年の下村知太郎です。専門はやり投です。
今シーズンも終わりにさしかかり私が学大で過ごした率直な感想は
「学芸大に入学して,本当によかった!」です。私は常日頃からそう感じています。全員が競技に対して真剣で、常に自分が何をすればいいかを考えながら練習していて、それだけでなくチーム一丸となって仲間を応援したり、あたたかく接してくださり、本当に尊敬できる人に囲まれて部活ができていることに幸せを感じています。

今回のコラムは自己紹介的な意味合いが強いとお聞きしたので、自分の過去について少しだけ話させていただきたいと思います。
私の出身である大船渡という所は、東日本大震災の被害をもろに受けた被災地です。地震が起きた時の衝撃、家族が無事でいるかどうかの不安、見慣れた街並みが一夜にして何もなくなり、元の原型が分からないほど瓦礫が散乱している光景を見た時、幼いながらも自分たちが今生きていることが、当たり前のように生活できていたことが、当たり前じゃない幸運なことだったということに気づきました。そんな被災地で、小、中、高と私は育ちました。グラウンドには仮設住宅が建ち、思いっきり遊んだり、練習したりすることはできず、途中コロナがあったりと今振り返ってみると大変なことがたくさんあったと感じます。
そんな時を過ごしたからこそ、今こうしてなんの制限や障害なく思いっきり動いたり、夢を追える環境に身を置かせていただいていること、周りに同じ夢を持っている仲間がいることが本当に幸せです。

私はチームの皆さんと話すのが大好きです。皆さんと話すと、自分にない陸上の知識が知れたり価値観が広がります。「どうやったら足が速くなりますか?」とか「飛んでる時何考えてる?」とか結構アホみたいな質問もすることがありますが、そんな質問に対してもその人が大切にしてることであったり、体験だったりを教えてくださったります。皆さんの話には自分の競技につながるヒントがたくさんあって、成長できる大きなきっかけになります。だからもっと皆さんと話していけたらなと思っています。

学芸に来て今まで小さかった世界がどんどん広がるのを感じています。だからこれからももっと成長して、世界を広げていきたいです。そして必ず、一番輝く景色をみんなで見に行きたいと思っています。未熟者ですが、これからも学芸の一員としてよろしくお願いします!