失礼します。広島県立海田高等学校出身、A 類保健体育コース 1 年の藤原育歩です。十種競技を専門にしています。文章を書くのが苦手なので大変拙い文章でだらだらと長くなってしまったので、暇な時にでも、読んでいただけると幸いです。
いきなりですが、私は、今年大学入学から本格的に陸上を始めました。ピカピカの陸上 1年生!です。私がなぜ陸上を始めたのか?や私の思う陸上とサッカーとの違いなどについて簡単な自己紹介も含め話していこうと思います。
私は高校まで生粋のサッカー少年でした。中学生の頃は練習前に部のみんなで集まって自主練、全体練習があり、終わった後も自主練。土日にはほぼ毎日練習試合が組まれており、1 日中練習。登下校もボールを蹴りながら行き来していたり、帰宅後もずっとサッカーの動画を見漁ったり、サッカー漫画を読んでるような日々そんなサッカー漬けの生活をしていました。今思うとサッカーしかしてなかったんじゃないかとも思います(笑)
転機となったのは、大学入試に失敗し、浪人が決まった春でした。その頃、私はもとよりつてのあった地域の陸上教室で補助コーチとして小学生たちと関わらせてもらっていました。
「先生も走らんのん?」小学生からのそんな一言からでした。コーチに話を聞くと、子供たちの引率をする試合で大人も出られるということだったので、お試しで出場しました。結果は 100m を 12.00 という記録でした。最初にしてはまずまず?な記録だったのかもしれませんが、なにより一緒に出ていたクラブの中学生に負けたのが悔しくて。すぐに次の記録会に申し込み、練習を始めました。ここから私は陸上というスポーツにハマりました。
陸上というスポーツは、ほとんどの種目で同じ場面を繰り返す競技だと思っています。細かく言えば、天候や風、周りの競技者、競技場など、場面は違うんですけどね。基本同じ”100m”であったり、同じ”規定のやり”を投げたり、”同じ高さのバー”を跳ぶであったり、、、。逆にサッカーは基本対人プレーのため、試合において同じ場面はほぼ来ません。だからこそ練習で1つの場面での勝負を極めたところで、それが実際試合であるかといえば、疲労感や周りの敵味方の状態・数なども含めるとほぼ 0 に近いんです。また、ドリブルもパスもシュートも何に関しても必ず周りの人の影響が生まれます。世界一のメッシのドリブルでさえも、周りの仲間と上手く連携・利用し突破しているんですから。
その点において陸上では、同じ”100m”という場面において、作用するのは自分だけであり、自分の動き、コンディションなどを試合に向けて、ベストに持っていき、勝負します。
自分が変わればそれが数字として記録に出てきます。他責にできないからこそ、時に、それは残酷なものとなるのかもしれませんが、サッカーという競技をしてきた私にとって物凄く画期的で面白いものでした。どうすればその 0.1 秒が速くなるのか、あと 1cm 遠くへ跳べるのか、ただがむしゃらにサッカーをしてきた私にとって、一つ一つの動作を考え抜きこだわる、試行錯誤し改善していく。その工程が凄く楽しく、生まれた変化・成長が数字として表れる。私はここに陸上の大きな魅力を感じました。
学芸大の陸上部には、地方大会やインターハイで活躍していた強い選手が多く在籍しています。その中に、初心者の自分がはいってもいいのかと不安でしたが、実際に入ってみると、同期も先輩も初対面から優しい人が多く、たくさんのアドバイスやヒントをいただきました。「腰が落ちてる」だったり、「腕を大きく振る」といったような言葉通りとは少し違った意味を持つアドバイスなどにはじめは戸惑ったり苦戦もしました。ですが、同期や先輩たちの動き・考えひとつひとつに強く速くなれるヒントが溢れている学芸大のグラウンドに行くのが私はすごく好きなんです。
最後に、私の憧れの選手と大切にしている言葉を紹介しようと思います。
私には小さな頃から憧れているサッカー選手がいます。元サンフレッチェ広島の佐藤寿人という選手です。本田圭佑や香川真司といった選手と比べると世間には知らない人も多くいると思いますが、J リーグ通算得点数歴代 1位、J1 リーグ得点王、リーグ MVP、リーグ優勝 3 回といった輝かしい成績を残した選手です。その寿人選手の著書に書いてあった、”己に克つ”と書いて「克己」という言葉を私は大切にしています。サッカーの試合では 90 分集中を途切れさせたり、守備や攻撃をサボったり、思考をやめたり、キツいからといってサボる事ができます。しかし、そこで自分の弱い心に負けるのか、”己に克てる”のかを日々自分に問いかけて練習・試合に取り組んできました。陸上競技でも、厳しい練習が多く、精神的にも肉体的にもきつくて思考をやめたくなったりする事も多くあると思います。それでも、そこで自分自身に、弱い自分の心に”打ち克つ”という事にこだわって競技に取り組んで
いこうと思います。
いまはまだ、十 種のベストが 4997 点と同期や先輩たちには遠く及びませんが、この 4 年間で同期の楓太と切磋琢磨しながら、強い先輩たちの記録を必ず追いつき追い越してみせます!
まだまだいろいろな面で弱く、迷惑をたくさんかけると思いますが、こんな私に関わってくださる方々これからもよろしくお願いします!!