1年生コラム「宣言」

こんにちは。静岡県立沼津東高校出身、B 類保健体育コース 1 年の奥田彩愛です。女子短距離ブロックに所属しています。この度はコラムを書く機会を頂きありがとうございます。今回は私が大学でも陸上を続ける理由を私の思いそのままお伝えしようと思います。

突然ですが「努力は必ず報われる」よく耳にするであろう王貞治さんの名言ですが、みなさんは今までにこの言葉について何か思うことはありますか?私は小さい頃からかなり頑固な負けず嫌いな性格で、陸上に関しても勉強に関しても誰かには劣っていては気が済みません。勿論、今までの人生全てが完璧で思うように成っていた訳ではありません。沢山負けて、沢山挫折して、たくさん泣いて…。それでも「努力は必ず報われる」私は信じています。そうでなければ大学まで陸上を続けてはいなかったでしょう。

私は中学を当時の顧問の先生に「もう一度全国の舞台に立って、今度は絶対に負けなんかしません!」そう宣言して卒業しました。中 3 で初めて経験した大舞台全中で私は予選敗退をし、自分よりも強い人ばかりが集うレベルが高すぎる戦いを目の当たりにしました。正直な気持ちを言えば怖かったです。自分が負けるだなんて。陸上を始めた中学入学時にはスキップもろくにできなかった自分。できないことだらけで涙を浮かべながらでも必死にくらいついて、着実に記録を伸ばしてきた私は何よりも強いと思っていました。それでもまだまだ報われる程の努力ではなかったみたいです。

高校生になって記録に伸び悩む時期が続きました。インターハイに繋がる大会は 1 年はコロナで中止になり、2 年は地区予選でフライングをし、3 年は腰の怪我で県敗退。個人種目では有言実行するどころか、その舞台までにも届きませんでした。あの子は中学までだったよね、そんな心無い言葉を何度も耳にして何度も泣きました。誰にも負けないくらい頑張っているのにどうして私だけ報われないのだろう。その時期はもう耐えられそうにもなくて陸上を高校で辞めようと思っていました。しかし高校引退試合である東海選手権が終わった後、中学の顧問の先生から LINE が来ました。「これで一区切りだけど、6年間本当に良く頑張ったね!一番最初からみてる自分だからこそいままでの彩愛の頑張りはわかるつもりだよ!」まだ頑張れるでしょ?どうしてこんな所で辞めようとか思ってんの?自分に問いかけました。やっぱり辞められない、最後までイチバンになるために戦い抜くのが自分らしさだから。努力が報われない訳ありません!そんな思いから大学でも競技を続けています。

宣言したからには有言実行できるまで終わらない。どんなに高い壁であろうが、どんなに辛くて悔しくて涙を流そうが、私は諦めません。「努力は必ず報われる」んですから。