記念すべき第十回目
こんにちは、鈴木大和さんからご紹介いただいた、松浦チョコレート先生こと松浦直人です。なぜチョコレート先生なのかという疑問をお持ちの方が多いかと思いますので簡単に説明します。今年の九月に私は東京学芸大学付属竹早中学校の教育実習という任務を遂行してきたのですが、そのときに何人かの生徒に色が黒いので(地黒)「チョコレート先生」と呼ばれていたのです。なぜかその噂が学芸大の陸上部にいつのまにか広がり、いつしか、チョコ浦さんなどと呼ばれるようになってしまいました。(これも一部の人だけが呼ぶんですけどね)
こんな私ですが現在は東京学芸大学の主将を務めさせていただいており、投擲ブロックに所属し、やり投げを生業としています。主将ということもあり、やり投げではぜひ活躍したいとかねがね思っているのですが何を隠そう私は昨年の12月10日に右肩の手術を行いました。そのせいで昨年の冬季練習は棒に振ってしまい、今シーズンは49メートルという情けない記録に終わっています。全身麻酔の手術でなかなか大掛かりな作業だったようですがそのおかげでリハビリにはかなりの時間がかかりました。正直今の状態まで本当に戻るのかどうかものすごく心配でした。今回は手術から今までに感じたことを中心に話をしたいと思います。もし良かったら聞いてください。
まず初めに手術後4週目くらいからジョギングの許可が下りたんです。そのときの嬉しいことといったらなかったですね。ただのジョギングなんですが走るのがこんなに楽しいなんてという感じでした。それからダッシュができるようになり、ウェイトが徐々にできるようになり、キャッチボールができるようになり………。と段階的にいろいろなことができるようになっていったのですが、そのたびに感じるのは今自分がやっていることというのは非常に貴重であるということです。今しかできない陸上競技をやっているということはとても幸せですね。それは陸上競技から離れて初めてわかったことでもあります。偉大な先輩が残して下さった言葉ですが、「今という時間は今といった瞬間からもう過去になる」とても身にしみる言葉です。私たちが今陸上競技をやっているその瞬間瞬間がどんどん過去に変わっていっている、そしてその日々は二度と戻ることはない。そんなことを三年生になり、深々と感じています。今しかできない陸上競技ですが、それをできるのもあとわずか、そう考えると今年の冬季練習は死んでも手を抜くわけにはいきません。中学からはじめた陸上ですがもうそろそろ10年目を迎えるわけです。来年の五月の関東インカレ、この場を陸上競技10年の集大成の場とするつもりでいます。そのためにも今年の冬季練習は男子部室の目標の色紙にも書いてありますが陸上競技に「一意専心」して1日、1日精進していきたいと思います。男子の目標は来年の関東インカレで一部に昇格することです。そのためにも、強くなるぞ学大陸上競技部!!応援よろしくお願いします。
10回目ということだったんですが、上手くまとめられたのかどうか……とりあえず次のコラム作成者を紹介しましょう。次に登場してくれるのは誰もが知る、学大の犬バカ、女子主将の高坂詩織さんお願いします。
2004年12月8日 松浦 直人