第492回「感謝」

こんにちは。
宮城県仙台第一高等学校出身、E類生涯スポーツコース4年の庭田雄理です。男子短距離ブロックに所属しています。

この度、コラムを書く機会をいただきました。折角の機会ですので、この場をお借りして皆さんに感謝をお伝えしたいと思います。本当は誰かのためになるような立派なお話をしたかったのですが、何も思いつきませんでした。そのため、感謝をお伝えすることにします。お時間のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。

早いもので、私が東京学芸大学陸上競技部に所属して4年目になりました。これまでの大学陸上生活を振り返ってみると、辛く苦しい期間が長かったと感じます。大学3年の秋頃までは全く陸上競技を楽しめていませんでした。それでは、なぜ陸上競技を楽しめなかったかというと、ずばり自身の競技力不足が原因だったと思います。

学芸大の陸上競技部は、本当に優れた選手で溢れています。高校までに全国の舞台を経験している選手がたくさんいて、中には世界レベルの大会に出場した経歴をもつ人もいます。私は県大会より大きな大会の経験がなく、そんな優れた選手達と一緒に練習をすると、自分と彼らとの差を嫌でも思い知らされました。毎日毎日圧倒的な差を見せつけられるうちに、自分が競技を続ける意味や部に所属している意味がわからなくなって、陸上競技が楽しめなくなってしまいました。部活を辞めようと思ったことも一度や二度ではありません。

しかし、何度も部活を辞めようと思いながらも私はまだこの部に所属し続けています。それは他でもありません、陸上競技部の皆んな、特に短男の皆んなの支えがあったからです。全く戦力にならない私を見捨てずに声をかけ続けてくれた先輩、本気で私を関カレ出場に導こうとしてくれた先輩、毎日当たり前に仲良くしてくれた同期、その他にもたくさんの人が支えてくれたおかげで今もこうして競技を続けることができています。本当にありがとうございます。

少し話は変わりますが、競技を継続できたおかげで、今年は関東インカレに出場することができました。私にとっては最初で最後の関東インカレで、出場が叶ってうれしかったです。何よりもうれしかったのは、皆んなが私の出場を大げさなくらいに祝福してくれたことでした。レースが終わった直後から何件もLINEをくれて電話をくれて、グラウンドに行けば学年関係なくたくさんの部員が「おめでとう」と声をかけてくれました。多分一生分のおめでとうをもらったと思います。皆んなに祝福してもらうたびに、このために陸上競技を続けてきたんだ、陸上競技はやっぱり楽しいんだと思うことができました。陸上競技をまた楽しめるようになったのもまた、陸上競技部の皆んなのおかげです。改めて、本当にありがとうございます。

部活を辞めずに済んでいるのも、再び陸上競技を楽しめるようになったのも、どれもこれも陸上競技部の皆んなのおかげです。感謝してもしきれないほどです。残りの競技生活は半年もありませんが、その中でこの恩を少しでも返していきたいと思います。最後まで、皆んなで楽しく陸上競技がしたいです。

以上で私の長い長いコラムを終わります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。