1年生コラム「足が速くてモテる時代はおわった」

長野県佐久長聖高校からきました、A 類保健体育コース男子跳躍ブロック 1 年木村伊吹です。この度自己紹介ということでコラムを書かせて頂きました。

ところで長野県、何があるのでしょうか。思い浮かぶものはありますでしょうか。地元の僕ですらこれといったものは浮かんできません。にもかかわらず旅行ランキング等々では毎年上位に長野県の名前が上がります。違和感をいつも感じつつも、誇らしく思ったりもして。そんなことはどうでも良く、この度コラムを書くこととなって僕は皆さんみたいな競技実績も無ければモットーの様な言葉もなく、それでもって文章力に自信があるわけでもありません。ですが図書館での読書の時間を削って書いたので最後まで読んでもらえると幸いです。

コラムを書くということで何を書こうかと悩みに悩み時は提出期限前日。ネタを探してふと僕は何のために、なぜ陸上を大学にまで来てやっているのかと考えてみました。皆さん特に男子の皆さんは覚えているでしょう。足が速いとモテるという時代を。小学校はもちろん人によっては中学校でも。運動会のかけっこやリレー、体育祭のリレーでは足が早いと活躍できて運動会や体育祭は俺の舞台だ、なんて思っていた人も少なくはないと思います。恥ずかしながら僕もそうでした。その頃は狭い世界で生きていたり、速いものをかっこいいと思う幼い考えからでしょう。まあまだ 18 年しか生きていない僕が言うのは少しあれかもしれませんが笑。足が速いとかっこいいからとかで陸上を始める人も多いと思います。でも高校、大学と陸上をやっていくととても厳しい世界だということに気づいていくことと思います。そうなってくるとそれぞれの種目だったりで目標はあっても何のために、そしてなぜ陸上をやっているのかというのをはっきりと言える人は多くは無くなってくるのではないのかと思います。

ところで皆さんの中で「走るだけの陸上の何が楽しいの」「大学まできて部活やってるんだ」などと言われたことがある人はいないでしょうか。大半の人が 1 度は言われたことがあると思います。その時こう心の中で呟くでしょう。「まあ分からないだろうね、やってない人には」と。大体こういうことを言ってくる人は走ることにコンプレックスを感じていたり、自分には継続できるものがなかったりして悔しいのだろうと思います。勝手な僕の偏見でしかないですが笑。でも陸上というのは簡単に言えば走る、跳ぶ、投げるというどの競技に置いても基本となるものです。しかし言葉にはしづらい陸上をやっている人にしか分からない楽しさそして難しさなどがどこかあると思います。おそらくそれがたまらなくて僕も含め皆さん陸上を続けているのだと思います。足が速くてモテるという時代が終わったとしても、そんなこと以上に陸上を続けたい理由が必ずあるのだと思います。

こう書いてみると僕の文章力の無さを実感します。結局のところ僕が言いたいのは何のために、なぜ陸上をやっているのかというのを今一度考えてみて欲しいということです。好きだからとか楽しいからというのでもいいと思います。そうなったら今本当に楽しく出来ているのか、どれぐらい好きなのかと更に考えてみてもいいかもしれません。僕自身、本当は高校で辞めるつもりだったのですがなぜ大学でも陸上をやっているのか正直なところ分かりません。しかしちょっと考えてみてみると自分を振り返るきっかけになったり、陸上を見る目が改めて変わったりするかもしれません。是非自転車に乗っている時にでも考えてみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。